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2014年1月12日 (日)

オンカロの敷地面積

 最近オンカロという名前をあちこちで見る。小泉元首相がそこを見学して、脱原発を決意した場所として有名となった。どんなところかはフィンランド大使館のサイトで見ることができる。

 ここは世界で唯一の、使用済み核燃料という核のゴミの最終処分場として有名になっている。2020年までに建設を終え、地下深くのトンネルに核のゴミを詰め込み、最終的に粘土のようなもので固め、10万年保管しようとする計画だ。

 小泉が11月12日の日本記者クラブの会見で述べているところでは、地下400メートルのところに縦横2キロ四方の広場を作る、という。つまり敷地面積として最低限4キロ平米つまり400万平米の土地が必要ということだ。これだけの施設で受け入れることができる核のゴミは、86万キロワット原発2基分だと言う。

 福島第一原発の敷地面積は350万平米で、そこに原発が6基あった。内訳は50万弱が1基、80万弱が4基、110万が1基だ。つまり、あり得ないだろうが地元の同意、地層その他の条件を満たしたとしても、福島第一の敷地を全部使っても、2基分の核のゴミしか保管することしかできない。

 この状況は他の原発サイトも同じだ。日本には原発サイトは18カ所あり、原発が55基ある。単純に計算して18のサイトに2基づつのゴミを捨てることができるとしても、36基分で、19基分は行き場がないことになる。

 それ以上に問題なのは、どのサイトも原発建設を受け入れたときの条件は、何十年か経過して廃炉・解体されたら、土地は戻すという約束だったということだ。それがさらにあと10万年お願いします、という話にはならない。

 小泉は日本では400メートルも掘れば温泉が出てきて、核のゴミを保管する場所は、地質学的にない、ということも述べている。そして、万が一、今の原発サイトを核のゴミの保管場所として利用できるとしても、日本で原発立地が飽和状態の中で、核のゴミを10万年にわたり受け入れる場所を19基分、つまりサイトにして10カ所、見つけることは至難の業だろう。そんなことができる政治家はいない、というのが日本の「権力構造」を知り尽くした小泉の判断だ。

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