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2013年4月16日 (火)

転機となるか

 今日、16日、最高裁が注目すべき判決を出した。以下の「日経」の見出しと記事がそれだ。これはチッソという企業が引き起こした、有機水銀を凶器とする傷害致死事件の被害者の認定に関わる裁判の記事だ。 水俣病患者認定、熊本県に義務付け 最高裁が初判断 県の上告棄却 2013/4/16 15:06 (2013/4/16 16:47更新)  熊本県の女性の遺族が、水俣病と認定しなかった同県の判断は不当だとして、患者認定の義務付けなどを求めた訴訟の上告審判決で、最高裁第3小法廷(寺田逸郎裁判長)は16日、同県の上告を棄却した。認定を義務付けた二審・福岡高裁判決が確定した。  救済制度の対象となる水俣病患者の認定を巡って、裁判所が行政の判断を否定し、認定を義務付ける判決が確定するのは初めて。今後、未認定患者の救済に影響を与えるとみられる。  大阪府の女性の遺族が訴えた同種訴訟の判決でも同小法廷は同日、原告敗訴の二審を破棄し、審理を高裁に差し戻した。  公害健康被害補償法(公健法)に基づき、国が1977年に定めた水俣病認定基準は、複数の症状がある人を患者認定する一方、症状が1つしかない場合は水俣病との因果関係を総合的に検討すると規定。女性に明らかな症状は手足の感覚障害だけで、県に患者認定を申請したが棄却された。  上告審では、県の判断に不服がある人について、裁判所が独自に症状などを検討して患者と認定できるのか、それとも県の判断に手続き上の問題がなかったかどうかを審理するだけなのかが争点となっていた。  二審判決は、県の審査とは別に裁判所が改めて審査できると判断。女性の症状が水俣病によるものかどうかを独自に検討したうえで「感覚障害はメチル水銀によるもの」と認め、患者認定すべきだとしていた。 http://www.nikkei.com/article/DGXNASDG16029_W3A410C1000000/?dg=1  何が注目点か。従来は、国が決めた基準にあわないと被害者と認定されなかったのだが、今回、被害者一人ひとりの症状を診る必要という当たり前のことを裁判所が受け入れたという点だ。これが、国が決めた基準が被害救済ではなく、被害者切り捨てに利用されてきた歴史、流れの転機となればよいのだが。

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