今度は大丈夫?ーーサリン
以下の見出しは今日、26日の「ヤフー(時事通信配信)」のものだ。
米、本格介入の決断迫られる=サリン使用の可能性―シリア内戦
時事通信 4月26日(金)15時54分配信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130426-00000102-jij-n_ame
フセインのイラクとの戦争開始の理由は、イラクが化学兵器などの大量破壊兵器を国連との約束を破って保有している、だった。開戦のほぼ直前までに、国連の調査チームは、イラクはそうした大量破壊兵器を保有していない、という結論に達していた。その報告を待たず、ブッシュ政権は攻撃を開始した。そして、日本の小泉首相は米国の戦闘に参戦した。
米国も、また同盟国の英国も、対イラク戦争は間違いだったと認めている。日本はまだ認めていない。
そんな歴史があるので、シリアのアサド政権はとんでもないことをしているが、さて自国で、自分の領地で、自国民にサリンのような化学兵器を使用するだろうか、ということを考えておく必要がある。今回も、前回の米国のイラク開戦前と同じ、情報戦の一環ではないだろうかとも思う。シリアの内戦に米国を引き込もうと考えている反アサドの人・グループによる情報操作かもしれない。他方で、この機会にアサド政権を転覆したいと願っている、イスラエルなどの勢力によるものかもしれない。サリン使用を断定した情報を出した最初はイスラエルだ。
この機会に米国が、アサド政権によるサリン使用を理由にシリア内戦に参戦すれば、ボストンの爆弾攻撃で後手に回ったオバマ政権としては、国民の目を外に向けるチャンスとなる。
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