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2011年12月31日 (土)

森元首相と小沢一郎の違い

先日森は自民党内で消費増税反対を主張する人たちに対して、次の選挙で自民党が勝った場合、どうするのだ、消費税上げを提案することができなくなる。これは、たとえ野党でも、政権党となった場合のことを考えて政治的主張するべきだ、という正論だ。

かつて、自民党と民主党とで衆参ねじれとなったとき、小沢民主党は国会同意人事でことごとく政府提案をつぶしていった。政策ではなく、自民党の提案を否定するだけの暴挙だった。このあたりで小沢の限界を見極めるべきだった。

小沢は法的にどうであれ、政治的、あるいは政治家の資質として失格だ。裁判の結果がどうあれ、裁判が一段落したら、鳩山と一緒にさっさと民主党、政治の場から去ってもらいたい。僕たちの力で追放できれば一番よいのだが。

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2011年12月28日 (水)

野田首相と自民党の一部で話がついているのでは?

野田首相は何が何でも消費税引き上げをやろうとしている。それに反発して9人の民主党衆議院議員が離党届を出した。いずれも小沢に近いと言われる人々で、彼からは「犬死に…」といさめられたようだ。

そして28日になって、森元首相が面白い発言をしている。以下の見出しと記事は「読売」のものだ。

森氏「自民執行部は消費増税で与野党協議を」

 自民党の森元首相は28日、BS11の番組収録で、消費税率引き上げを巡る与野党協議について、「自民党は昨年の参院選で10%への引き上げを公約している。民主党が(法案を)出すからやみくもに反対というのは、国民をバカにしている」と述べ、党執行部が協議に応じるよう促した。
 森氏はまた、与野党協議で選挙制度改革や憲法改正を取り上げるべきだと主張した。次期衆院選の時期については「(2013年の)参院選と一緒にやればいい」と語った。

(2011年12月28日21時51分  読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20111228-OYT1T00986.htm

これは政策軸、とりわけ消費増税を軸にした、政界再編への一歩になりそうな気配がある。そう思うと、野田の強気の姿勢は、すでに自民党の増税推進派・容認派と話がついているからではないかとも見えるのだ。それとも野田は自分の内閣は短命でもよい、消費税増税が実現し、それによって日本の財政破たんを救った政治家として名前さえ残せばそれで十分と腹をくくっているのだろうか、今後の展開が楽しみだ。

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2011年12月23日 (金)

独裁者

2011年末になり、北朝鮮の独裁者が「病で死亡した」と報道された。その前には、リビアの独裁者が民衆の圧力に圧倒され、逮捕され、その過程で死亡した。さらにその前には、エジプトの独裁者が失脚し、形だけだが召喚され、現在は病人として処遇されている。

ロシアの独裁者は、万全かと思ったら、下院選挙の不正が取りざたされ、かつての人気は失せ、しかし次期大統領選挙に向けて高圧姿勢をとっている。いつまでもつか。ブレヒト流に言えば、「独裁者を必要とする国、国民は不幸」ということだから、よい傾向かもしれない。

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2011年12月21日 (水)

そうだよ、原子力安全庁ではなく 原子力規制庁だよ

発足まであと3ヵ月ほどの原子力規制の役所の名前の問題、やっと真剣に考え始めたようだ。以下の見出しと記事は「長崎」新聞が配信した「共同」のものだ。

民主PC「原子力規制庁」を提言 規制組織の名称
(12/21 21:04)
 経済産業省原子力安全・保安院などを再編し、来年4月に環境省の外局として発足予定の原子力規制組織について、民主党の原発事故収束対策プロジェクトチーム(荒井聡座長)は21日、名称を「原子力規制庁」とするよう求める提言をまとめた。
 新組織について、政府はこれまで「原子力安全庁(仮称)」としてきたが、「規制」を入れるべきだとの声が強くなっている。
 提言では「原子力事故災害の収束と損害に対する賠償は一体だ」として、現在文部科学省の原子力損害賠償紛争審査会が担当している賠償事務を新組織に移管すべきとした。

http://www.nagasaki-np.co.jp/f24/CO20111221/ma2011122101001946.shtml

僕は8月11日に「原子力安全庁ではなく、原子力規制監督庁に」というタイトルで書いている。

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2011年12月17日 (土)

僕もそう思う――自民党副総裁の正論

以下の見出しと記事全文は、17日の「読売」だ。

なぜ首相自身が…事故収束宣言を大島氏批判

 自民党の大島理森副総裁は17日、野田首相が福島第一原発事故収束を宣言したことについて、「事故は収束していない。なぜわざわざ首相自身が(記者会見に)出て、事故に大きな一区切りがついたかのような印象を与えるパフォーマンスをしたのか。むしろ『事故の処理はまだまだ終えていませんが、次の段階に向けて全力を尽くします』とのメッセージを第1にすべきだった」と批判した。
 仙台市内で記者団に語った。

(2011年12月17日19時11分  読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20111217-OYT1T00650.htm

最近、首相は空回りしているのではないか。原発や地震については担当相に任せて、自民党政権の置き土産である税と社会保障の問題に道筋をつけることに専念した方がよいのではないだろうか。

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2011年12月13日 (火)

データ収集の意味

科学(者)は手間・暇・金をかけて各種のデータを集める。そのひとつが今回の福島の原子力発電所の事故でクローズアップされたSPEEDIだ。そのデータの使用について、文科相は10月14日次のように発言していた「産経」。

各地の原発で事故汚染予測 文科省、SPEEDI使い

2011.10.14 14:30 [防犯・防災]
 中川正春文部科学相は14日の記者会見で、各地の原発で東京電力福島第1原発のような事故が起きた場合を想定し、緊急時迅速放射能影響予測ネットワークシステム「SPEEDI」を使った放射性物質の拡散予測の実施を検討する考えを明らかにした。
 独自の汚染予測をしている滋賀県などの要望を受けた形。滋賀県によると、関西電力美浜原発(福井県美浜町)の事故に備え、大気汚染のシミュレーションを改良したシステムで予測を実施しているが、SPEEDIを使えばより正確な予測ができるとして文科省にデータの提供を求めている。鳥取県も中国電力島根原発の事故を想定し、同様の要望をしているという。
 中川文科相は「SPEEDIを使って(拡散予測を)公表することを検討したい。今回の事故の経験からそうした危機管理が必要だ」と述べた。

http://sankei.jp.msn.com/life/news/111014/trd11101414340020-n1.htm

ところが今日になって「朝日」は紙媒体で、文科省が「SPEEDIに『待った』 福井で福島並み原発事故想定」という見出しの記事を掲載している。これは責任者である大臣の言葉を官僚が、無視・裏切っている、ということだけではなく、何のためのデータ、という問題だ。

福島の事故直後にSPEEDIのデータを広く伝えることもなく、ひたすらデータ収集に努めた文科省。まさに日本の役所、自分たちの論理でしか動かず、国民の都合や意向を考えない、あるいは考えることができない集団の典型だ。このような国では、国民が科学や技術、そして多分科学者や技術者に信頼感が持てず、その発展を願う、などといういことはないだろう。そのひとつが、東大の中村祐輔教授が、日本を「捨て」、米国に渡り、シカゴ大で研究を続ける、という帰結だろう。以下はそれを報じる「読売」の見出しだ。

新薬開発「日本は無力」…国の推進役、米大学へ

(2011年12月12日14時32分  読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20111212-OYT1T00551.htm

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2011年12月11日 (日)

原発事故拡大原因と高速増殖炉の安楽死計画始動

東京電力が原子炉事故で最優先の課題、炉心の冷却、を認識できていればあれほどの大事故にならなかった可能性が指摘された。以下はの見出しと記事は「産経」のものだ。

「非常用復水器」すぐ稼働なら炉心溶融なかった 原子力安全基盤機構調査

2011.12.9 19:14
 原子力安全基盤機構(JNES)は9日、東京電力福島第1原発1号機で、非常時に原子炉の圧力を下げて冷却する「非常用復水器(IC)」が津波から45分以内に稼働していれば、炉心溶融に至らなかったとする解析結果を公表した。
 ICは今回の事故でも地震直後に自動起動したが、10分後に原子炉温度が急激に下がり、運転員が手動停止。再起動させたのは津波から約3時間後の3月11日午後6時18分だった。この時点で、すでに燃料は溶融し始めていた可能性が指摘されている。
 JNESは津波襲来から約45分後の同日午後4時15分にICを再稼働させたと仮定したシミュレーションを実施。その結果、原子炉の水位は維持され、燃料の溶融が防げたという。
 ICは電源を失った際に唯一稼働可能な冷却装置で、今回の事故でも稼働状況が適正だったかが、事故検証における重要な争点の一つとなっている。
 再起動が遅れたことについて、東電は保安院に対し「津波直後の数時間はプラント全体の状況把握に取り組むのが精いっぱいで、ICに集中して対応できる状況ではなかった」と説明している。

http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/111209/dst11120919150008-n1.htm

全体の状況云々は言い訳で、最優先の課題は炉心の冷却だ。全体の状況というのは、どうしたら原子力発電所を生き延びさせることができるか、を考えていたということだろう。優先順位を認識していなかった、あるいは軽視したことが事故の拡大につながった。

もうひとつ、高速増殖炉の安楽死計画が始動し始めた。以下の見出しと記事は「読売」のものだ。もんじゅ廃止に向けて半歩あるいは四分の一歩前進だろうか。

もんじゅ、来年度の試験運転見送りへ

 政府は10日、日本原子力研究開発機構の高速増殖炉「もんじゅ」(福井県敦賀市)について、2012年度中の試験運転の再開を見送る方針を固めた。
 東京電力福島第一原子力発電所事故を受けた現在の国内情勢では、再開は困難だと判断した。政府は、12年度予算への再開用の調整費22億円の計上を見送る方針だ。
 「もんじゅ」を含む原子力関連予算をめぐっては、「提言型政策仕分け」で抜本的見直しが指摘されており、政府は「もんじゅ」に関連する来年度要求額215億円のうち、試験運転再開費用22億円のほか、維持管理費も1割程度を削減し、全体で40億円程度を縮減する方向で調整している。
 政府は来年夏までに原子力政策を総合的に検証し、エネルギー戦略の基本方針をまとめる。「もんじゅ」の存廃も政府戦略の方向性を受け判断される。

(2011年12月11日03時04分  読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20111210-OYT1T00896.htm

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2011年12月10日 (土)

すっかり雪化粧の富士山

今朝、10日朝の散歩は砂浜を歩いて港近くまで行った。富士山がよく見える展望台のようなところから見たら、すっかり雪化粧をしていた。今朝は天気もよく、釣り船も何艘も出て、また釣り人も多く出ていた。

師走も10日で、いよいよ冬本番で、この後は雪で麓まで白くなった富士山が見える日が増えるだろう。僕にとってこれは寒い冬の風物詩であり、楽しみだ。空気は冷たいが、とてもすがすがしい気分となる。

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2011年12月 8日 (木)

朝の散歩で軍艦を見た

今朝、8日朝の散歩は久しぶりに海岸へ行った。沖合に見慣れない船が停まっていた。しばらくしたら動き始め、どんどん岸に近づいてきた。

近づいてきたときそれが自衛艦であることが分かった。それがどんどん岸に近づいてくる。座礁するぞ、と思ったらとまり、船頭が開いた。

上陸用舟艇あるいは揚陸艦と呼ばれるタイプの軍艦だった。大地震などに備えて、どの海岸、どの部分に接岸・着岸できるかを調べているのだろうか。大地震となったら港は使えないから、軍艦で海岸から救援隊員や物資を運ぶということなのだろう。

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2011年12月 2日 (金)

核燃料サイクルの終焉――一日も早い撤退の決断を

今日、2日、になって「毎日」が核燃料サイクルの神話崩壊が近いことを告げる記事を何本か発表している。以下にその見出しを貼り付けておく。

<核燃再処理>経産と東電の「全量再処理」当初から破綻

毎日新聞 12月2日(金)2時31分配信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20111202-00000005-mai-bus_all

<核燃再処理>経産と東電02年に「六ケ所」から撤退で一致

毎日新聞 12月2日(金)2時30分配信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20111202-00000003-mai-bus_all

プルトニウム:英国が地下に廃棄へ 再処理から転換

http://mainichi.jp/select/world/news/20111202k0000e030175000c.html?inb=yt
毎日新聞 2011年12月2日 15時00分(最終更新 12月2日 18時49分)

原子力発電所を推進してきた人たちは、核燃料サイクルで「ウラン資源を数倍から数十倍も有効に活用できます」(http://www.jaea.go.jp/jnc/park/cicle/index.html)とか、高速増殖炉では「燃やしたプルトニウムの量より、新しく生まれるプルトニウムの方が多くなる」(http://www.jaea.go.jp/jnc/park/pocket/pdf200401/PB15.pdf)などと言ってきたが、夢のような話は、しょせん夢、悪夢、詐欺でしかないことが少しづつ暴露されてきた。

核燃料サイクル、でGoogleで検索したら、次のような記事が出ていることも分かった。物理学的あるいは科学的というより、経済的そして社会的には破たんしたプロジェクトのようだ。一日も早い、撤退の判断を求める。

核燃料サイクルは破綻している」:日経ビジネスオンライン

虚構の核燃料サイクルで日本の原子力政策は破綻 - 東洋経済オンライン

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2011年12月 1日 (木)

『みえない雲』

「みえない雲」という映画を見た。僕が映画「みえない雲」を見たのは、たまたま近所で市民運動団体主催で上映会が行われたためだ。

映画に感動して、すぐに原作『みえない雲』(G・パウゼヴァング著、高田ゆみ子訳、小学館文庫)を読んだ。原作を読んだのは、映画がよかったからだが、どちらも印象深く、両方読み見ることをお勧めする。

原作もしっかりしており、それに基づいた映画の出来がよいのは当然だ。本は文庫本で学生にも買いやすい値段なので自分で手に入れてもらうとして、映画の方はDVDで3千円以上するので、学校の図書館に買ってもらい、学生に見てもらえるように手配した。

原題は『雲』なのだが、「みえない」としたことはかけ言葉のようにも思える。原子力(発電)の怖さは積極的に見る気にならないと「みえない」のだ。1986年、チェルノブイリの事故が起きるまで、ドイツ(当時は西ドイツ)でも原発神話がはびこっていたようだ。

多くのドイツ人が神話を信じ、見ようとしていなかったことがよくえがかれている。原作が発表されたのは1987年で、これまでにドイツで読み継がれ、150万部以上出版されているという。こうした背景、チェルノブイリ事故の受け止めが、10年以内の脱原発の原動力なのだろう。

自分の国で、レベル7の原発事故が起きても、まだ「みようとしない」人が多い国。そういう人は、脅かしても見ようとはしないだろう。恐怖や脅しではなく、現実・事実を繰り返し示すことで、現実に目を向けさせるしかないだろう。

日本語版の2006年に書かれた訳者あとがきでは、阪神淡路大震災の国で原子力発電所を運転する危険性が指摘されている。訳者の原発の危険性に対する深い洞察そして先見の明を感じた。

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