原子力発電所がミサイル攻撃されたら
先日終わった、核廃絶を中心に行われた松本での国連軍縮会議で韓国から来た女性の発言者は、今回の福島の原子力発電所の事故の展開は、ミサイル攻撃されるとどうなるかをよく示している、といった発言をしていた。NHKのニュースでちらっと見たので、前後の文脈は不明だが、要点としては、彼女が原子力発電所へのミサイル攻撃を考えていることはよく分かった。日本の原子力発電所、特に日本海側のものがミサイル攻撃されると、太平洋側の都市が放射能で強く汚染されるだろう。
日本での原子力発電所のストレステストに含まれるかどうかは分からないが、EUでは航空機の墜落やミサイル攻撃もストレスの対象となっている。日本のストレステストこそ、そのテストが必要だろう。でもしないだろう、耐えられないことがはっきりしているから。
これはつまり、日本の海外沿いに、日本に対して敵意を持っている国のために、核攻撃の手段を提供しているということなのだ。日本の核は「平和目的」と言っても、長崎原爆5千発分のプルトニウムを保有し、プルトニウムを生み続ける核燃料サイクルの完成を目指している国の核をそう見る国はほとんどないだろう。日本の原子力発電所の危険性を少しでも減らす方法は、核燃料サイクル実現を放棄し、原子炉でウランを燃すだけの、発電に特化することだろう。
それによって初めて、日本の核が、商業/民間利用であり、軍事目的ではないことが主張可能となる。そうすることで、アジア非核地帯を各国と協力して築き、非軍事目的の原子炉への攻撃を互いに禁止する、という約束も可能となるだろう。今、脱原発を決めても、廃炉まで何年もかかる。その間は原子力発電所には核燃料や核廃棄物がたまったままだ。それを攻撃目標とされないために、核燃料サイクルを早急に断念し、アジア非核化地帯を作り上げることだ。
それこそが、地上から核兵器を廃絶するために日本がとるべき道だ。
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