結核、続き
最初に、一昨日、29日に書いたことの補足。次のように書いた。「罹患率19.4人からみると、2万5千人が感染していて、そのうち発病するのは20/25,000=0.0008で、0.08%」。
4人に1人が感染しているのだと、感染者は10万人につき、2万5千人となる。現在の罹患率、19.4(10万にあたりの発病者数)から考えると、2万5千人の感染者のうち、20人弱が発病することになる。すると、発病率は感染者10,000人について8人という計算だ。
しかしこの、感染した1,000人のうち発病する人が1人以下というのはずいぶんと小さな数字とみるべきだろう。以下は、「東京都感染症情報センター」のサイトの記述だ。
「感染」とは、吸い込んだ結核菌が肺胞に定着した状態をいいます。結核菌が体内にあっても、特に悪い影響を与えていない状態で、人への感染もありませ ん。感染した人が実際に発病するのは1割から2割程度で、感染して6ヵ月後から2年後までの発病が多い状況です。また、免疫が低下したり体力が落ちたとき に発病することもありますが、一生発病しない方もいます。
感染→発病の割合、10~20%と0.08%、これは桁違いの落差だ。
10~20%から逆算すると、20人の発病は200人の感染者の10%、100人の感染者に対してだと20%だ。10万人中200人の感染者というのは、千人中2人、100人なら千人中1人だ。
ということは単純化すれば、4人に1人、ではなく500人に1人、が感染している可能性がある、としか言えないだろう。
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