日本の子供の人口、15歳以下の人口、が減少を続けている。以下は「産経」の記事の見出しと、内容の一部だ。
子供、27年連続減少 過去最低1725万人 総人口の13・5%-世界最低水準
2008.5.4 20:43
5日の「こどもの日」に合わせ、総務省が4日発表した人口推計(4月1日現在)によると、15歳未満の子供は昨年より13万人少ない1725万人で過去最少を更新した。昭和57年から27年連続の減少。総人口に占める子供の割合も昨年より0・1ポイント下がって13・5%と34年連続で低下し、世界でも最低水準になっている。
(途中省略)
総人口に占める子供の割合を諸外国(人口3000万人以上の国)と比べると、米国(20・3%)、フランス(18・5%)、イタリア、ドイツ(ともに14・1%)などを下回り、世界最低水準となった。
http://sankei.jp.msn.com/life/trend/080504/trd0805042043013-n1.htm
人口が減れば、満員電車の混雑から解放され、家の価格も下がり、アパート代も安くなるかもしれないからいいじゃないか、と前に書いた。しかし、大学の教員としては「顧客」基盤の減少となるのでそう楽観的ではいられない。
明日は我が身?と思わされる記事を「朝鮮日報」に見つけた。以下の見出しの記事だ。
記事入力 : 2008/05/03
11:20:20
中国人留学生に頼る地方大学の苦悩(上)
記事入力 : 2008/05/03
11:20:25
中国人留学生に頼る地方大学の苦悩(下)
何が問題なのだ?留学生が増えることはキャンパスそれに講義の活性化につながり悪いことではない。
この記事が指摘する「苦悩」は何だろう。記事は次のように指摘している。途中から引用する。記事中の「登録金(入学金)」は文脈から「授業料」ではないかと思われる。
教育科学技術部の統計によると、昨年時点で韓国に滞在する外国人留学生4万9270人のうち、中国人は68.3%に当たる3万3650人に達した。韓国の大学に通う外国人学生の3分の2が中国人という計算だ。
中国人学生が殺到する背景には、地方大学の破格の誘致作戦がある。釜山・慶尚地域にあるD大学は、評点4.5点満点で2.5点(C+)以上の学生
に登録金(入学金)の半額を奨学金として支給している。同地域の別のD大学では留学生に宿舎を無料提供している。忠清道にあるC大学は中国人留学生全員に
宿舎を提供し、登録金を半額にしている。
釜山市のS大学では留学生650人のうち、中国人が92%に当たる約600人を占める。中部のS大学(留学生数953人)、C大学(同1054人)でも中国人学生が約80%に達する。
(途中省略)
定員を何としてでも埋めなければならない状況が生じる。奨学金を支給してでも学生を募集するのは、定員割れのままよりは財政上有利だからだ。定員割れの大学というイメージを与えないためにもそうする必要がある。
(途中省略)
問題は、中国人留学生が韓国の大学に留学する際の手続きが極めて形式的でいい加減なことだ。基本的な意思疎通が可能な程度の韓国語能力を備え、1
万ドル(約105万円)以上の資金があればよい。大半の地方大学は韓国語能力試験のスコアや中国の学校での単位取得を要求していない。
「苦悩」の一番のポイントは、員数合わせにもっぱら中国人学生を集めている、という点だろう。中国人学生が全学生の80%を超え、さらに彼らが日常会話程度の韓国語しかできないとなると、韓国語での大学教育は成り立たないだろう。
「朝鮮日報」の記事は、ソウルでのオリンピックのたいまつ行列に、何故ソウル以外の地方の中国人留学生が多数集まったのかを検証した結果、改めて明かになった事実のようだ。
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