今日も農薬餃子。
以下は「産経」と「読売」の見出し。
ギョーザ問題 相次いだ千葉市側の判断ミス「被害拡大は防げたはず (1/3ページ) 2008.2.219:27http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/080202/crm0802021927016-n1.htm
ギョーザで中毒症状の3人、早期に薬物見抜き命とりとめる(2008年2月2日14時34分 読売新聞)http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20080202-OYT1T00392.htm
前者は千葉市に住む人の不運、後者は兵庫県高砂市に住む人の幸運を伝えている。
同じ行政でこれほどに対応が違うのだ。高砂市の高校生は、別の病院に搬送されていれば助からなかったかもしれない。「読売」の記事は高砂市民病院の対応について次のように書いている。
救急隊から、二男の症状について「食中毒の疑い」と連絡を受けた。しかし、当直医らは「極めて短時間で発症しており、意識もはっきりしない。薬物中毒では
ないか」と疑い、直ちに胃洗浄を行って解毒剤を投与。男性と妻についても同様の処置を取った。この時点で、原因はまだ明らかではなかったが、結果的に医師
らの素早い判断が3人の命を救うことになる。
「産経」は千葉市の対応について次のように書いている。
中毒症状を起こした女性(36)と家族は「検査して」と市保健所に何度も訴えたが断られた。生協側の「皮から強い異臭がする」との検査報告にも、再検査の
指示や国への報告をしないなど、関係した市の各部署で初の事態に対応できなかった。危機管理能力のなさを露呈した形の市側に、女性の父親(69)は「ほか
に被害者が出たら大変だと思って訴えたのに…」と怒りをあらわにした。
これでは住民は何かあった時に行政の呼びかけに応えようという気にはならないだろう。
さて、今回のケースでは、高砂市民は運が良く、千葉市民は不運、ということになるが、日本国民全体としては運が良いのだろうか悪いのだろうか?
以下は最近の「読売」による調査結果だ。
「日本国民に誇り」93%で過去最高…読売調査 (2008年1月24日22時59分 読売新聞) http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20080124-OYT1T00522.htm
僕にはちょっと信じられない数値だ。今回の農薬入り餃子の被害を初期に食い止められなかった行政の対応、そしてこれまでの対応を見ていると、この高い数値が何によるものなのだろうと思う。今回の事件を自分の問題として考えると、行政に対する不信が募るばかりだ。またか、という感じだ。
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