« 2007年4月 | トップページ | 2007年6月 »

2007年5月28日 (月)

ひいきのひきたおし――大臣の自殺

午後、福岡から帰って、松岡農水大臣の自殺を知った。

その時に頭をかすめたのが、ひいきのひきたおし、という言葉だ。あれほど首相が彼を守らなければ、どこかで「閣僚辞任」の引導を渡しておけば、あの歳、62歳で死ぬことはなかっただろう、と思う。

首相の恩が仇となった。それとも松岡は本望だっただろうか…。遺書が残されていたようだが、それが変に利用されないと良いのだが…。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2007年5月26日 (土)

クラスター爆弾――-帝国陸軍の伝統は生きている?

現在、南米のリマで「クラスター」爆弾についての会議が行われている。

その会議で日本政府はとんでもない発言をしている。以下は「毎日」の記事だ。
http://www.mainichi-msn.co.jp/seiji/gyousei/news/20070526k0000e010030000c.html
毎日新聞 2007年5月26日 11時18分 (最終更新時間 5月26日 11時38分)

クラスター爆弾:禁止条約結論出ず 日本は孤立 リマ会議
一方、田母神俊雄・航空幕僚長が「不発弾による(日本人の)被害も出るが占領される被害の方が何万倍も大きい」と同爆弾の必要性を強調した点について、同 会議に出席していた英国のエルトン上院議員は「日本国内で使えば市民の犠牲は免れない。軍の論理より民間人への犠牲を最大に配慮すべきだ」と疑問を呈し た。

自衛隊は、軍の論理を優先し、軍のために民間人を犠牲にすることをいとわないという旧軍の伝統をしっかり受け継いでいるようだ。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

黄砂のおかげで…

福岡に来ている。

飛行機の座席が前の方の窓側が取れていたので、上空からの眺めを楽しみにしていた。富士山などはそれなりに威厳を感じ、楽しかった。

しかし次第に西へ行くと、どうも黄砂の影響で、視界が悪くなった。

昨日は、中国製の土鍋から「鉛」が溶け出すという、ありえないことが発覚し、食品だけではなく、こうした日用品でも、中国製の危険性が明らかとなった。

こうした製品を平気で輸出する国に住む人々の生活はどうなっているのだろう。僕は住みたくない。

今ホテルでテレビを見ているが、工事現場で電線ケーブルが数十万円分盗まれた、というニュースをやっている。この国、日本もずいぶんと、節操がないというか、すさんだというか、しょうもない国になりつつあるなあ、と感じた。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2007年5月17日 (木)

政治家の慧眼

日本の政治家は現在の日本人の状況をしっかり把握しているようだ。

5月10日に「弱いものいじめーーすくわれない赤ん坊」で、首相や官房長官の赤ちゃんポストに対する「不快感」に不快感をぶつけたが、どうも彼らの判断が正しかったようだ。

ポスト開設の初日に3歳くらいの子供がそこに「捨て」られていた、という報道が数日してから出た。今日、17日になると、父親と福岡から来たとか、父親に「かくれんぼ」をしようと言われ、ポストに入った、などということが報道されている。

全くとんでもない親がいるもので、こうした話ができるまで成長した子供を騙して「捨てる」、そのために赤ちゃんポストを使う。日本人の品性・品格はここまで落ちていたのか?今回のことで僕はそのことに気付かされた。

日本で政治をする人たちはすでにそんなことは良く分かっていたのだろう、それでこうしたことも読込んで、不快感を示したのだろう。

しかし彼ら政治家は、品性・品格の低下を食い止める努力・方策を練っているのだろうか?多分放置し続けるだろう、その結果として彼らは国会議員でいられるのだから。

赤ちゃんポストに自分の子供を「捨てる」ような人が多数派で、今の国会議員の多くを送りこんでいるのだろう。その結果、品性・品格を欠いた、使途不明金について還元水を買ったなど平然と説明する農相、それを庇う首相が国会議員になっているのだろう。

| | コメント (0) | トラックバック (2)

2007年5月12日 (土)

米国に馬鹿にされる安倍首相

どうも米国は安倍を見限ったようだ。

「朝日」は朝から次のニュースを伝えている。4月末の日米会談の実態を伝える記事だ。

「拉致解決を条件にせず」北朝鮮テロ支援国家解除で米側
2007年05月12日03時01分
 4月末の日米首脳会談で、米国が北朝鮮をテロ支援国家に指定している問題に絡み、日本人拉致問題の解決が指定解除の条件になることに「配慮する」とする一方で、法的な面で「前提条件にはならない」と日本に説明していたことが分かった。日本は米朝関係をテコに拉致問題の進展を図ろうとしてきたが、拉致問題が切り離されたまま米朝が接近する懸念も生じてきた。
 複数の日本政府関係者が明らかにした。ワシントン近郊・キャンプデービッドで行われた会談で、安倍首相が「拉致問題の解決をテロ支援国家指定解除の前提条件にして欲しい」と要請したのに対し、同席したライス国務長官が、指定や解除の根拠となる国内法に照らして判断すると説明したうえで「米国民が直接(拉致の)被害にあったわけではない。前提条件にはならない」と述べたという。
 日本政府内には「ただちに米が指定解除へ向かうわけではないだろう」(外務省幹部)とみる半面、「指定解除と拉致を切り離した初の公式発言」(政府関係者)と深刻な受け止めもある。
http://www.asahi.com/special/abductees/TKY200705110339.html

これは「朝日」の特ダネだったようで、昼過ぎに「共同」が次の記事を配信した。

「国内法にのっとり処理」 北のテロ支援解除で米国務長官  [ 05月12日 12時01分 ]
  共同通信 
 4月27日の日米首脳会談で、同席した米国のライス国務長官が北朝鮮をテロ支援国家指定から解除する問題について「米国内法にのっとり適切に処理する」と説明していたことが12日、分かった。解除の是非では日本人拉致問題も検討材料とするものの、最終的にはあくまで米国が主体的に判断するとの立場を明確にした発言とみられる。日本政府筋が明らかにした。
http://www.excite.co.jp/News/politics/20070512120102/Kyodo_OT_CO2007051201000249.html

さらにNHKも7時のTVニュースでこのライス国務長官の発言の事実を伝えた。

安倍にとっては拉致問題は、自分を首相に押し上げた政治的きっかけであり、それを声高に言い募ることで政治的存在を示してきた政治的道具だ。それは米国政府も知っていただろう。その米国が、安倍にこの問題はやりたいなら、自分ひとりでやりなさい、と突き放したというのがこのニュースの意味だ。

その原因はまあ二つあるだろう。ひとつは安倍が国際的感覚を欠いていること。もうひとつは拉致を言い募る一方で、「人権」感覚に乏しいことだ。

安倍が国際感覚を欠いているのは、自分の政治的道具である拉致問題に固執するあまり、拉致と核とではどちらが世界的に重要か、という問題をきちんと説明できていないことに示されている。拉致を「人権」という普遍的な立場から重要だとするならば、「慰安婦」とされた方々の人権、それに対する歴史認識はどうなのだ、ということが問題となる。

米国は、こういう相当に単純な問題を理解できない、理解し、解決しようとしないどころか、自分から混乱を引き起こし、後でわけの分からない謝罪を、「慰安婦」の方々でなく、米国大統領に対して行なった、日本の首相を見限った、ということだろう。

しかし、今のブッシュ米国大統領には馬鹿にされたくないなー。

| | コメント (1) | トラックバック (0)

2007年5月10日 (木)

弱いものいじめ――救われない赤ん坊

赤ん坊をめぐる4本の記事が目に付いた。3本はヒトの赤ん坊。1本はトラの赤ん坊。

まずヒトの赤ん坊。以下は初めの2本が「産経」、次が「朝日」の記事だ。建前しか言えない政治家の発言と、建前通りに行動して自分たちの子供を殺した夫婦の裁判結果だ。

首相 赤ちゃんポストに不快感
 安倍晋三首相は10日昼、首相官邸で記者団に対し、育児が困難な親が匿名で新生児を託すことができる「赤ちゃんポスト」が熊本市の慈恵病院で同日正午から運用を開始されたことについて、「本来は、自分の子供を匿名でどこかに捨ててきてしまうということは、あってはならないこと」と改めて不快感を示した。その上で「いろんな悩みを抱えているんだったら、まず相談してもらいたい」と述べ、国や地方自体が設けている相談窓口の利用を呼びかけた。
(2007/05/10 13:47)
http://www.sankei.co.jp/kyouiku/kosodate/070510/ksd070510001.htm

赤ちゃんポストにあらためて不快感 塩崎官房長官
 塩崎恭久官房長官は10日午前の記者会見で、育児が困難な親が匿名で新生児を託すことができる「赤ちゃんポスト」が熊本市の慈恵病院で同日正午から運用を開始することについて、「病院内の施設とはいえ、保護者が子供を置き去りにする行為はあってはならない行為だ」と改めて不快感を示した。
 また、塩崎長官は「特殊な事情によって子育てが困難な状況にある人には、お手伝いをするというのが行政の役割だ」と指摘した。赤ちゃんポストをめぐっては、安倍晋三首相も「お父さん、お母さんが匿名で赤ちゃんを置き去りにしていくということは許されないのではないか」と強い懸念を示している。
(2007/05/10 12:17)
http://www.sankei.co.jp/kyouiku/kosodate/070510/ksd070510000.htm

「完全菜食主義者」の両親、赤ちゃんを餓死させ終身刑に
2007年05月10日12時15分
 生後6週間の我が子に豆乳と有機栽培のリンゴジュースなど不十分な栄養しか与えず、餓死させたとして、米アトランタの自称「完全菜食主義者」の男女が、殺人罪などによる終身刑の判決を受けた。
 アトランタの高等裁判所で2日、殺人や児童虐待罪で判決を受けたのは31歳の男と27歳の女のカップル。裁判所によると、04年4月に栄養失調で死亡した際、子どもの体重は2キロに満たず、骨が浮き出ていたという。
 地元紙によると、2人は裁判で「私たちは赤ちゃんを愛していたし、餓死なんかさせていない」と訴えたが、検察側は「いくら菜食主義者だといっても、これは別問題。彼らはネグレクト(育児放棄)し、子どもを病院にも連れていかなかった」と主張した。
 ビーガンと呼ばれる完全菜食主義者は、ミルクや卵を含めすべての動物性たんぱく質食品を食べないことで知られる。近年、米国では健康志向や動物愛護のため、菜食主義者が増え続けている。
 自らも完全菜食主義者で、反フライドチキン運動をしている「動物の倫理的扱いを求める会」事務局のリンゼー・ライトさんは「今回のケースは菜食主義ではなく、児童虐待だ。私の友人らは完全な菜食で子育てを完璧(かんぺき)に成し遂げている」と話している。
http://www.asahi.com/international/update/0510/TKY200705100132.html

次は動物の話。多くの記事が出ているが、「朝日」の記事を引用する。

死産した母犬が、トラの赤ちゃんに授乳 香川の動物園
2007年05月10日08時03分
 香川県東かがわ市松原の白鳥どうぶつ園(松村順一園長)で4月26日に生まれたベンガルトラの赤ちゃん(メス)が、フレンチブルドッグの「ナナ」(メス2歳)のお乳を吸って、すくすくと育っている。
 ベンガルトラの母親が赤ちゃんの世話をしないため、おりから別棟に移して人工保育をしようと犬用の産床に入れたところ、その6日前に死産をし、近くの産床にいたナナがそわそわした様子を見せた。飼育員が試しに赤ちゃんをナナの産床に移すと、ナナは赤ちゃんの体を毛づくろいし、そのうち、胸を赤ちゃんの口に近づけ、お乳を飲ませ始めたという。
 ナナのお乳だけでは足りずに犬猫用のミルクも飲ませているが、体重は当初の900グラムから、2.3キロにまで増えた。担当飼育員の松村由紀さん(31)は「ナナも赤ちゃんトラもお互いに母子だと思っているようです」と話している。同園は赤ちゃんが順調に育てば6月にも一般公開する予定だ。

現在の日本では、このフレンチブルドッグが求められているのではないのだろうか。

だれも「赤ちゃんポスト」が素晴らしい、と思っているわけではないだろう。やむにやまれぬ、次善の策であることが分かった上での設置だろう。だからポストの前に「相談」を進める看板を置いているのだろう。

建前しかいえない政治家の乏しい想像力では、「赤ちゃんポスト」が「地方自(治)体が設けている相談窓口」(安倍発言)への痛烈な批判であることに思い至ることはないだろう。「お手伝いをするというのが行政の役割だ」(塩崎発言)がそれが機能していない、ということだろう。

こうした建前だけの発言しかできない政治(家)が、弱いものを苦しめているのだ。

| | コメント (2) | トラックバック (2)

« 2007年4月 | トップページ | 2007年6月 »