731部隊――機密文書の公開?
これは誤報とまでは言わないが、勉強不足の記事であることは確かだ。
以下は「産経」の見出しと、はじめの数行だ。
旧日本軍「細菌戦研究」 米が機密文書公開
米国立公文書館(メリーランド州)は、旧日本軍が当時の満州(現中国東北部)で行った細菌戦研究などに関する米情報機関の対日機密文書10万ページ分を公開した。
(2007/01/18 10:26)
http://www.sankei.co.jp/kokusai/usa/070118/usa070118004.htm
どうしても報道はセンセーショナルになるが、今回米国国立公文書館が発表したのは以下の資料100,000 Pages Declassified in Search for Japanese War Crimes Records
①Researching
Japanese War Crimes Records: Introductory Essays
and
an ② electronic records finding aid
および③
Select Documents on
Japanese War Crimes and Japanese Biological Warfare ![]()
だ。
「産経」が紹介しているのはこのうち③が中心だ。
これらの資料が発表された公文書館のサイトの見出しは以下の通りだ。
Press Release
January 12, 2007
100,000 Pages Declassified in Search for Japanese War Crimes Records
New IWG Volume and Records Guide on Japanese Records Now Available
この部分を訳すと:
新聞発表
2007年1月12日
日本の戦争犯罪記録探求において公開されている10万ページ
IWGによる新しい日本関係資料案内
今回新たの資料が公開されたわけではない。これまでに公開されている資料をデータベース化して、利用しやすくしたことがニュースだ。こうしてデータベースかされたことで、従来見落とされていたことが発見されることは十分に期待できる。
「産経」が今回明らかになったとしている731部隊関係の事実は、ずっと以前からすでに知られているものばかりである。少なくとも僕が書いた『標的・イシイ』(1984年、大月書店)や『医学者たちの組織犯罪』(1994年、朝日新聞社)にはこれらのことは書いてある。
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コメント
給水防疫部隊の件かどうかはわかりませんが、「亡くなった人を火葬していたら、中国人が大騒ぎしていた」と聞いた事があります。また、別の方から「人体実験をしていたと疑われて、していないと言っても信じてもらえず、書類が在るだろうから出せと言われて、無いと言っても全然信じなかったので、仕方なく書類が在る振りをしようという事になって、見せ掛けをやっている。それによって、日本に利用価値が在ると思われれば、日本の延命が図れるのではないだろうかと思って。」との内容の事を聞いた事があります。でも、どの件のことだかはわかりません。
投稿: n | 2010年3月29日 (月) 18時55分
また、「薬が無くて麻酔なしで手術をしたり、薬が少ししか無くて効かなくてもそのまま手術するしかなかったりした」「その際に、麻酔代わりに殴って気絶させたり、台に縛ったりして、手術中に動いて危険にならないようにしていた。中にはつわものが居て、麻酔なしでそのままじっと大人しく耐えていた人も居た。」などとも伺いました。
投稿: n | 2010年3月29日 (月) 18時56分
731部隊と言われている給水防疫部隊が、人体事件をしたとの事が一部で言われているようです。
手術を知らない人から見れば、「薬が足りない状態で、切開して、内臓の破損箇所に対して止血・切除等の作業等をしていた」→「生きたまま腹を切り裂いて、内臓を取り出していた」、「手術中に亡くなる方が居た」→「生きたまま体を切り、殺した」、「術後の経過が悪くて亡くなった」→「実験して、殺した」、「感染や損傷等で切断するしか方法が無く、仕方なく体の一部を切断した」→「生きたまま体を切断していた」、「伝染病で隔離し、家族との面会も規制、治療の甲斐なく亡くなった」→「強制連行して閉じ込めて、合わせて貰えない間に亡くなった」、、、、といった、認識違いによる訴えのような気がするのです。言葉が通じなければ、安全確保の為の行為でも、見方によっては判らないままの強制行為にも見えてしまいます。
日本人の基本的なキャラクターからしてみれば、やったとも思えないのですが。。。
投稿: n | 2010年3月29日 (月) 18時56分
日本人の基本的なキャラクターからしてみれば、やったとも思えないのですが。。。
更に、日本人は昔から伝染病に関しては潔癖で、マスクがとても売れる国です。伝染病の感染を恐れて、長年に渡って島に隔離されている方達も存在していた状態でした。ペストも1926年位に日本国内では撲滅されています。それなのに、敢て、どこから自分たちにふっかかってくるかもしれない危険を冒してまでも、日本人が細菌実験を人を狙ってやったと思いつく事すら、日本人のキャラクターからしたら変です。中国国内で「近所の村ではペストが流行ったけれど、自分達の処は平気だった」との証言と、「中国軍も細菌戦の研究をしていた」との情報もあります。また、731部隊の研究結果がアメリカで公開資料として出されたそうなのですが、それには、「細菌戦は危険なので、実用に向かないので止める」との内容もあるそうですが、事実でしょうか。
投稿: n | 2010年3月29日 (月) 18時58分
石井中将は、尿を濾過する機械を発明し、それを用いれば水不足の場合もやり過ごせると喜んでいたようです。で、関係ないけれど、前回の若田さんの宇宙実験の時に、尿の濾過機が使われていたようで、なんとなく思い出しました。
投稿: n | 2010年3月29日 (月) 18時59分
貴重な情報提供、ありがとうございます。
戦後の昭和40~60年代・平成初期にかけて、いろんな方から戦争の中の出来事について聞いたという現実は事実なのですが、その真実性について確証が無かったので、最近ネットでいろいろ調べているのです。いろいろな方面からの検証が必要ですものね。御本は残念ながらまだ読んでませんが、紹介してくださったページを参照に、更につたない英語力を駆使して情報確認できればと思います。
投稿: n | 2010年3月29日 (月) 19時07分