国際的とは?
グラスと石原(都知事)の話題だ。
グラスが「独ポーランド和解賞を辞退」というニュースを「朝日」でみた。これは時事電だ。
http://www.asahi.com/international/update/0831/006.html
独ポーランド和解賞とは何かと調べた。それは正式名称ではないことがヤフーの時事通信のニュースで分かった。以下に概要を引用する。
グラス氏、国際賞の辞退を申し入れ=親衛隊員告白への非難受け
【ベルリン30日】ドイツのノーベル文学賞受賞作家ギュンター・グラス氏の事務所は、同氏がドイツとポーランドの関係改善に貢献した人物に贈られる国際賞の受賞辞退を申し出ていることを明らかにした。
姉妹都市で川を挟んで隣り合うドイツのゲルリッツとポーランドのズゴージェレツが、戦後の両国の和解に貢献した人に贈る「国際懸け橋賞」は、今年3月にグラス氏への授賞が決まり、12月15日に授与式が行われることになっていた。
選考委員長はグラス氏の受賞を支持するとしており、同氏に会って受賞するよう促す意向を明らかにした。同委員長は、委員会には最近数週間で多くの手紙が届いているが、そのほとんどはグラス氏を支持するものだと語った。
(時事通信) - 8月31日10時38分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060831-00000028-jij-ent
これでまた、新たな架け橋が築かれることになるだろう。
他方、石原の話題は「朝日」の記事によれば以下の通りだ。
姜尚中氏の福岡応援に石原知事反発 「怪しげな外国人」
2006年08月30日23時44分
五輪の国内立候補都市を巡り、石原慎太郎・東京都知事が、福岡市の応援演説をした姜尚中・東大教授に激しく反発、「怪しげな外国人」などとかみついた。
姜教授は演説で「金持ちの、金持ちによる、金持ちのためのオリンピックで、世界に勝てますか」と東京を批判。すると、続く東京側のプレゼンテーションで石原知事が「さっき、どこか外国の学者さんが東京は理念がないとおっしゃっていた。何のゆえんだかわかりませんが」と発言。その後の祝賀パーティーのあいさつでも「怪しげな外国人が出てきてね。生意気だ、あいつは」などと述べた。
姜教授は在日韓国人2世で、熊本で生まれ育った。
http://www.asahi.com/politics/update/0830/009.html
石原はかつてフランス語の数字の問題でフランス語学者と物議をかもしたことがある。そうした事件を考えると、彼には国際的感覚が欠如しているのではないか、と思える。彼は、小泉(首相)と同じく、対立を煽ることはしても、意見の異なる人々との宥和の精神を欠いている。
こうした人が、オリンピックのホスト役が務まるのだろうか疑問だ。
こうしたことを考えていたら次の記事を「東京」の核心欄に見つけた。一部を引用する。
招致レースを勝ち抜くポイントを、国際オリンピック委員会(IOC)委員の岡野俊一郎JOC理事は、「きょうの東京のプレゼンではだめ。国際的な視点がない。計画をどうアピールするかも大事だ」と言う。
http://www.tokyo-np.co.jp/00/kakushin/20060831/mng_____kakushin000.shtml
都庁のお役人、および都に動員された人々、いわゆる有識者は、知事の振る舞いを見て、それを見習っていたら、岡野に批判されるようなことを気付かないままやっていたということか。
1964年のオリンピックは戦後復興の総仕上げの、土建オリンピックだった。万が一2016年に再び東京でオリンピックをやるのであれば、土建オリンピックではない、国際的に通用する理念が必要だが、石原にはそうした「理念」を理解する頭はあるのだろうか。
| 固定リンク
| コメント (0)
| トラックバック (0)
最近のコメント